The Remains of Runners ~走者の追憶~

陸上競技の海外記事を中心に執筆します。

生涯現役のアスリート①

マスターズの世界大会も行われているように、陸上競技生涯スポーツとしての側面も持ちます。

 

ふと年齢別の世界記録を眺めていると、その記録には驚くばかりです。記録保持者の中には、往年の名選手の名前も見ることができます。

 

今回は、生涯現役をテーマに記録に挑み続けるアスリートを紹介していきたいと思います。

 

マリーン・オッティ (Merlene Ottey)

五輪で9つのメダル、世界選手権では金メダルを含む15個のメダルを獲得した名スプリンターです。これだけの栄冠を得た後も、走ることへの情熱は衰えず、マスターズの世界記録を次々に更新。100mを40歳で10.99(-1.2)、46歳で11.34(+1.8)、50歳で11.67(+0.9)、52歳で11.96(?)と生涯現役を貫き今も走り続けています。

 

52歳、100mを11.96で走るオッティ

www.youtube.com

 

YouTubeで確認できる限りでは、この2012年のレースが最も新しいものです。しかし、2017年のインタビューでオッティは次のように述べています。

 

"When I look, I see there are other people competing that are 75 to 100 years old, there is no limitation there, so, I'm going to stay running and see what i can do."

 

 「周りを見渡せば、75歳とか100歳とかになっても競技を楽しんでいる人はいます。限界なんてありません。私はこれからも走り続け、自分がどこまでやれるか挑戦していきたいです。」

 

この言葉通り、オッティは今もトラックに立ち続けていると思います。

 

《参考資料》

Merlene OTTEY | Profile | iaaf.org(2018年9月20日

List of world records in masters athletics(2018年9月20日

Meet the People: Merlene Ottey, Seven-Time Olympian and Still an Unstoppable Force(2018年9月20日