The Remains of Runners ~走者の追憶~

陸上競技の海外記事を中心に執筆します。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

吉岡隆徳 (Yoshioka Takayoshi)

1932年のロサンゼルス五輪では故・吉岡隆徳さんが男子100mで決勝進出を果たします。吉岡さんは、その大会で優勝したエディ・トーラン (Eddie Tolan) の「深夜の超特急」という愛称にちなんで、「暁の超特急」と呼ばれた名選手でした。 0:56~ 1レーンを走る…

走高跳の歴史 (The History of HighJump)

皆さん、走高跳をしている選手を思い浮かべてください。 おそらく頭に浮かぶのは、背をバーに向けて華麗に跳び越える選手の姿でしょう。この跳躍方法は "Back-first Technique"(背面跳び)と呼ばれるものです。 実は、人類は非常に長い年月をかけて、この跳…

陸上競技の死亡事故事例 (Accidents On the Track)

基本的に選手同士のフィジカルコンタクトが少ない陸上競技では、物理的な要因による怪我や事故はあまり見られません。 しかしながら、陸上競技の練習や試合では大勢の選手が同じトラック・フィールドで動き回るがゆえの事故が発生します。 今回は国内外で起…

楊伝広 (Yang Chuan-Kwang) ②

こんにちは、後編は「映像で見る楊伝広」です。 幾つかの映像をもとに、楊に関する情報を追加しながら見ていきましょう。 目次 1.ローマ五輪での死闘 2.世界記録樹立 3.おまけ映像 1.ローマ五輪での死闘 楊伝広はYang Chuan-Kwangと読みます。 余談…

楊伝広 (Yang Chuan-Kwang) ①

目次 1.はじめに 2.楊伝広の略歴 3.次回予告 1.はじめに 皆さん、陸上界の「鉄人」といえば誰が思い浮かびますか? おそらく、若い世代ですと室伏広治選手、少し陸上に詳しい人ならその父である室伏重信選手の名前を思い浮かべることでしょう。 しか…

ロベルト・エミアン (Robert Emmiyan) ②

前回の続き、ロベルト・エミアン後編です! 前回の記事はこちら↓ ロベルト・エミアン (Robert Emmiyan) ① - 走者の記憶~The Reminds of Runners~ 新たに発見した記事はこちらです。(記事は2010年のものです。) 意訳しながら紐解いていきます。 archive.is …

ロベルト・エミアン (Robert Emmiyan) ①

今日はロベルト・エミアンという男子走幅跳の選手について。 エミアンは8.86という世界歴代4位の記録を持っていながら、あまり情報が載ってない選手です。 m.youtube.com 8.86をマークしたときの映像ですが、白線が凸凹と曲がって見えますね。土かタータンか…

ジェレミー・ウォリナー (Jeremy Wariner)

今日はジェレミー・ウォリナーという男子400mの選手について。 ウォリナーはアテネ五輪(2004)と大阪世界陸上(2007)の覇者です。 背筋の伸びた美しいフォームで世界歴代3位(当時)の43.45という記録を残しました。 元世界記録保持者のマイケル・ジョンソン…